精密ばね

引張ばねの特注製作

引張ばねを、線径0.2〜2.0 mmで図面どおりに製作します。半丸フック、逆丸フック、延長フックなど端部形状は指定に合わせ、初張力と伸長時の荷重を管理します。ばね全体の生産能力は月200万個以上、1,000個からお見積りします。組み合わせるプレス部品と一緒の出荷も可能です。

フック付きの引張ばね

加工能力

線径0.2–2.0 mm
成形CNCばね成形機
端部形状半丸フック、逆丸フック、横丸フック、延長フック、特注形状
主な管理項目初張力、指定長さでの荷重、フックの向き
生産能力月2,000,000個以上(全ばね種類の合計)
最小ロット1,000個

引張ばねと圧縮ばねの違い

引張ばねは密着巻きで、引っ張る力に抵抗します。通常は初張力(巻き込まれた予荷重)があり、加える力がそれを超えるまで伸びません。超えた後は、ばね定数に従って伸びに比例して力が増えます。

フックは製品への取付部であり、引張ばねの破損の多くが起きる場所です。本体と同じくらい形状に注意が必要です。

引張ばねの図面に書くべき項目

項目備考
線径と線材0.2–2.0 mm。例:SWP-B、SUS304-WPB
外径フックをピンに掛ける場合は内径
フック内側自由長一方のフック内側からもう一方のフック内側まで
本体巻数両端の間の密着巻き部分の巻数
初張力重要な場合は値と公差を指示
伸長時の荷重1点または2点:L1でF1、L2でF2
最大伸長長さ使用時の最大長さ。応力確認のため
フック形状と向き両フックの相対角度と開口部のすき間

代表的なフック形状

端部形状内容用途
半丸フック最終巻を起こした形状低コスト、軽荷重
逆丸フックコイル中心上に形成したフック中心に荷重がかかる一般用途
丸フック/横丸フック本体の側面に1巻きのフックピンへの組付けが容易
延長フック直線部の先にフック本体から離れた固定点に届かせる場合
特注端部お客様指定の線加工図面に従う。案件ごとに確認

フックを折れにくくする設計ポイント

フックの破損は、ほとんどがフックの立ち上がり(曲げ部)の疲労です。次の点を目安にしてください。

  • フック根元の曲げ半径は、許される範囲でできるだけ大きく。きつい曲げは応力集中を招きます。
  • 最大伸長付近では使わず、使用時の最大長さと弾性限度の間に余裕を持たせます。
  • フックの向きは組立上必要な場合だけ指定してください。向き不問のほうが安くなります。
  • 繰返し回数が多い用途は、回数をお知らせください。逆丸フックや使用応力の低減をご提案することがあります。
  • ピンに伸ばして掛ける組付けでは、組付け時の伸び量を図示してください。フックに過大な応力がかからないか確認します。

引張ばねの主な線材

代表的な選択肢です。線材の種類と調達可否は案件ごとに確認します。
線材(JIS)相当材備考
SWP-A / SWP-B (G 3522)ASTM A228 ピアノ線細径で最も高強度。めっきまたは防錆油
SUS304-WPB (G 4314)ASTM A313 type 302/304耐食性があり、めっき不要
Sierxiで製作したばねと線加工品

検査と添付書類

初品では、フック内側自由長、外径、フックのすき間と向き、指定伸長長さでの荷重(フォースゲージ)を確認します。量産はロットごとにAQL抜取検査です。寸法・荷重の成績書は毎回の納品に添付できます。

よくある質問

引張ばねの初張力とは何ですか?

密着巻きの本体に巻き込まれた予荷重です。加える力がこれを超えるまで、ばねは伸びません。設計上重要な場合は、値と公差を図面にご記載ください。

折れにくいフック形状はどれですか?

一般に、曲げ半径に余裕のある逆丸フックや丸フックは、半丸フックより長持ちします。最適な形状は荷重、繰返し回数、固定方法で決まります。

フックの向き(角度)を指定できますか?

はい。両フックの角度を図面にご記載ください。向きが問題にならなければ、不問にするとコストを抑えられます。

引張ばねは何個から発注できますか?

品番ごとに1,000個からです。

サンプル費用と納期はどのくらいですか?

案件ごとにお見積りでご確認ください。

図面をお送りください。1 営業日以内にお見積りします。

年間数量と、図面でいちばん厳しい公差を添えてください。金型費と単価を一度でご案内できます。