精密プレス

シールドケース・シールドフレームの特注製作

シールドケース、シールドフレーム、はめ込み式カバーを順送金型で特注製作します。材質はC7701(洋白)、SPCC、SGCC、SUS304で、板厚は0.15〜0.3 mm。平面度が重要な部位は±0.02 mmで管理し、はんだ付けフランジのコプラナリティは全ロットで測定します。1,000個からお見積りします。

プレス加工したEMIシールドケース、フレーム、カバー

加工能力

形状一体型ケース、2ピース(フレーム+カバー)、仕切り、穴あきカバー
材質C7701(洋白)、SPCC、SGCC、SUS304
主な板厚0.15–0.3 mm
公差重要部位 ±0.02 mm
金型型内成形を含む順送金型
最小ロット1,000個

一体型と2ピース型、どちらを選ぶか

一体型はいちばん安く、基板に直接はんだ付けします。2ピース型(はんだ付けするフレーム+はめ込み式カバー)は、内部部品のリワークや検査ができる反面、金型がもう1型必要です。

PCBのフットプリントと部品高さをお送りいただければ、吸着用の平坦部、通気穴、コーナー逃げまで含めたレイアウトをご提案します。

一体型ケース2ピース(フレーム+カバー)
金型1型2型
部品単価最も安い高い(部品2点)
シールド内部のリワークケースの取り外し(はんだ除去)が必要カバーを外すだけ
高さ最も低いカバーとフレームの重なり部でやや高くなる
主な用途設計が固まった安定品検査アクセスやリワークが必要な基板

リフロー不良を防ぐ設計の目安

基板実装用シールドの一般的な目安です。最終的な値はリフロー条件、部品高さ、遮蔽したい周波数で決まります。設計審査のたたき台としてお使いください。

  • はんだ付けフランジのコプラナリティ:リフロー工程に必要な値を指定してください。フランジ全体で約0.1 mm以下とする基板が多く見られます
  • 内部クリアランス:最も高い部品の高さと公差に、さらに零点数ミリの余裕を見てください
  • 吸着パッド:重心付近に、吸着ノズルより大きい穴のない平坦部を設けてください
  • 通気穴・検査穴:開口は対象となる最高周波数の波長より十分小さくします。波長の1/20未満が一般的な目安です
  • コーナー:逃げ切欠きやランス加工で、壁が割れずにきれいに成形できるようにします
  • 壁の高さと板厚:0.15〜0.2 mmの薄板は軽量化に有効ですが、広い天面にはリブやビードが必要です
  • はめ込み式カバー:保持方法(ディンプル、突起、ラッチ)と必要な取り外し力を指定してください
  • バリ方向:バリがはんだ付けフランジ面に出ないようにし、ケースがパッドから浮かないようにします

シールドケースの材質の選び方

定性的な比較です。めっきは認定済みの表面処理協力会社で行います。
材質はんだ付け性選定理由
C7701 洋白めっきなしで良好はんだ付け性が良く、シールド性が高く、光沢が保たれる
SPCC 冷間圧延鋼板すず・ニッケルめっきが必要(協力会社)低コストで磁性があり、低周波のシールドに有効
SGCC 溶融亜鉛めっき鋼板限定的。通常は機械的に固定耐食性が必要なカバーや仕切りに
SUS304 ステンレス鋼難しい。めっきまたは専用フラックスが必要薄くても強度があり、へこみにくいカバーに

平面度・コプラナリティは全ロットで測定

はんだ付け面が平らでないと、リフローで不良になります。はんだ付けフランジのコプラナリティは、初品と全ロットを画像測定機で測定し、寸法成績書に記載します。

平面度は後から矯正せず、金型で作り込みます。ストリップレイアウト、成形順序、最終リストライク工程は、金型製作前に協力金型メーカーと詰めます。

シールドケースの平面度を確認する画像測定機

基板用シールドケースの主な用途

RFモジュール、無線チップセット、プロセッサー、メモリ、スイッチング電源部を覆う用途で、民生機器、ネットワーク機器、産業用コントローラー、計測器の基板に使われます。目的はどれも同じで、ノイズを周囲の回路に漏らさず、金属筐体なしでEMC試験に通しやすくすることです。

ただし、シールドだけで性能は決まりません。PCBのグランドパッド、周囲のビア間隔、はんだ接合部の隙間にも左右されるため、ケースとフットプリントはあわせて検討してください。

トレイ・テープ&リールでの納品

薄いケースはへこみやすく、重なりやすいため、梱包方法は案件ごとに決めます。成形トレイ、帯電防止袋、自動実装用のテープ&リールなどに対応できます。実装機とリールの条件をお見積り依頼時にお知らせいただければ、見積書で梱包方法を確定します。運賃は仕向地ごとにお見積りします。

お見積りに必要な資料

  • 外形、高さ、壁の板厚、フランジ幅を記載したケースの図面
  • 材質と表面処理(例:C7701めっきなし、SPCCすずめっき)
  • コプラナリティの要求値と測定方法
  • PCBのフットプリントと部品高さ(あれば)
  • 一体型か2ピース型か、年間数量
  • 梱包形態:バラ、トレイ、テープ&リール

よくある質問

シールドケースをテープ&リールで納品できますか?

梱包条件をお見積り依頼時にお知らせください。トレイやテープ&リールを含め、案件ごとに確認します。

シールドケースの見積りにPCBデータは必要ですか?

ケースの図面だけでお見積りできます。フットプリントと部品高さがあれば、金型製作前に設計も確認できます。

はんだ付けするシールドケースに向く材質は?

めっきなしでもはんだ付け性が良いC7701(洋白)がよく選ばれます。すずめっき鋼板はkg単価が安い一方、めっき工程が加わります。

金型なしでシールドケースの試作はできますか?

案件によります。薄いケースは通常、順送金型で製作します。初期試作はご相談いただければ、現実的な製作方法を見積書でご案内します。

はんだ付け面のコプラナリティはどう保証しますか?

初品と全量産ロットを画像測定機で測定し、結果を寸法成績書に記載します。

シールドケースは何個から注文できますか?

1品番あたり1,000個からです。

図面をお送りください。1 営業日以内にお見積りします。

年間数量と、図面でいちばん厳しい公差を添えてください。金型費と単価を一度でご案内できます。