精密プレス

精密プレス加工 ― 1,000個から、±0.02 mmで

精密プレス加工で、シールドケース、端子、板ばね、ブラケットなどの小型部品を量産します。60〜250 Tのプレス機13台と順送金型で、板厚0.15〜1.2 mmの条材を加工。重要寸法は±0.02 mmで管理します。1,000個からお見積りし、月産能力は約30万個です。

蘇州のSierxi工場に並ぶ高速プレス機

加工能力

プレス機高速プレス機 13台、60–250 T
最大ボルスタ寸法2800 × 920 mm
金型順送金型、単発型
量産実績のある材質SUS304、A5052、C7701(洋白)、SPCC、SGCC
主な板厚0.15–1.2 mm(条材)
公差重要寸法 ±0.02 mm
最小ロット1,000個
生産能力約300,000個/月

お任せいただける部品・お受けしない部品

得意なのは、大きさよりも平面度やバリが問われる小型の量産部品です。基板実装用のシールドケースとフレーム、コネクタ端子、ばね接点、深絞り部品、キーボードプレート、電子機器や自動化設備のブラケットなどが該当します。

深絞りのカップ、シェル、ハウジングは図面ごとにお見積りします。絞り深さや径の限界は、材質・板厚・絞り工程数で変わるため、検討の段階で確認します。

自動車のボディパネルや構造部品など、大型のプレス品はお受けしていません。大型プレス機やIATF 16949が必要な分野で、価格面でも専門メーカーのほうが有利だからです。

プレス設備一覧

コイル材はサーボフィーダーとレベラーで供給します。
機種メーカー台数ボルスタ寸法
SNI-60SEYI(昆山)2900 × 520 mm
OCP-110Chin Fong(台湾)11150 × 680 mm
SNI-110SEYI(昆山)61150 × 680 mm
SNS2-160SEYI(昆山)11850 × 760 mm
SNS2-200SEYI(昆山)12200 × 840 mm
SNS2-250SEYI(昆山)22800 × 920 mm
コイルフィーダー付きのSEYI製高速プレス機

プレス・板金・切削、どれがいちばん安いか

決め手は年間数量と部品サイズです。プレス加工は単価が最も安い代わりに金型費がかかります。レーザー切断と曲げ(板金加工)は金型が要らない分、1個あたりは高めです。切削は、板から作れない厚肉・立体形状に向きます。

あくまで目安です。損益分岐点は形状で変わるため、図面ごとに確認します。
順送金型プレスレーザー切断+曲げ(板金)CNC機械加工
金型・治具金型が必要(費用は初回のみ)不要治具のみ
部品単価量産時に最も安い中程度最も高い
主な数量年間数千~数百万個1個~数千個1個~数千個
板厚条材 0.15–1.2 mm(当社対応範囲)板材 20 mmまで棒材・厚板
再現性非常に高い(金型で決まる)高い(加工プログラムで決まる)高い

コストと不良を図面段階で減らす設計の目安

プレス部品のコスト高や品質トラブルは、多くが図面の段階で防げます。以下は鋼・ステンレス・銅合金の一般的な目安です。金型のお見積り前に、実際の材質・質別と照らしてすべての図面を確認します。

  • 抜き穴径:板厚(t)以上。ステンレスは約1.5 tが目安
  • 穴と縁、穴と穴の距離:約1.5〜2 t。狭いと残り幅が変形し、パンチも早く摩耗します
  • 穴と曲げ線の距離:約2 t+内側曲げ半径以上。近いと穴が楕円に変形します
  • 内側曲げ半径:軟鋼で約1 t。ステンレスや硬質の銅合金はそれ以上
  • 曲げ線を圧延方向と直交させると、割れずに小さな曲げ半径にできます。重要な場合は圧延方向を図面に記載してください
  • 曲げが縁に接する箇所には、板厚以上の幅の逃げ(リリーフ)を設けてください
  • バリ方向と最大バリ高さを指示してください。一般的な上限は板厚の約10%です
  • ±0.02 mmは必要な部位だけに指示し、一般寸法はJIS B 0408またはISO 2768の普通公差としてください

金型費はいくらか、何個から割に合うか

プレス品の単価が安いのは、コストの大半を金型が負担しているからです。新規の順送金型は、設計審査のうえ協力金型メーカーが製作します。金型費をお支払いいただいた時点で、金型はお客様の所有になります。金型費と製作期間は、部品サイズ・工程数・材質で変わるため、図面ごとにお見積りします。

最小ロットは1,000個ですが、プレスの利点が出るのは量産です。年間数百個なら、レーザー切断と曲げによる板金加工のほうが通常は安くなります。どちらが合うかは、お見積りの際にご提案します。

プレス後の工程もまとめて手配できます

  • プレス部品とフレーム・ブラケットのレーザー溶接(社内)
  • 180 T射出成形機による端子のインサート成形(社内)
  • めっき、粉体塗装、黒染め、ヘアライン仕上げ(認定済みの表面処理協力会社)
  • 品番、ロゴ、QRコードのレーザーマーキング

品質はどう確認するか(寸法成績書・ミルシート)

ISO 9001:2015の品質マネジメントシステムで管理しています。新規金型の初品は、量産に入る前に画像測定機で全寸法を測定します。量産ロットはAQL抜取検査、ご指定の重要部位は自動外観検査(AOI)で全数検査します。ご要望に応じて、寸法成績書と材料証明書(ミルシート)を各ロットに添付します。

プレス部品を測定する画像測定機

お見積りに必要な資料

  • 公差入りの2D図面(PDF)。成形品は3Dモデル(STEP)も
  • 材質、質別、板厚(JIS・ASTM・EN・GBのどの表記でも可)
  • めっき・表面処理の仕様(膜厚、部分めっきの範囲を含む)
  • 年間数量と1回あたりの発注数量(金型の仕様を決める要素です)
  • 機能上重要な寸法と、その測定方法
  • 梱包形態(バラ、トレイ、リール、キャリア付き)と仕向国

よくある質問

プレス加工は何個から依頼できますか?

1,000個からお見積りします。それより少ない場合は、金型費が単価の差を上回ることが多いため、レーザー切断と曲げ加工をご提案します。

プレス金型は誰の所有になりますか?

金型費のお支払い後はお客様の所有です。リピート注文に備えて、当社工場で保管・メンテナンスします。

プレス部品の公差はどこまで出せますか?

重要寸法は±0.02 mmで管理し、画像測定機で確認します。それ以外の寸法は図面指示、またはJIS B 0408の普通公差に従います。

プレス加工できる板厚と材質は?

量産での対応範囲は、コイル供給の条材で0.15〜1.2 mmです。SUS304、A5052、C7701(洋白)、SPCC、SGCCは量産実績があります。その他の材質もお見積りします。

サンプルの費用と納期は?

金型が必要かどうかで変わるため、案件ごとにお見積りで確認します。支払条件も同じくお見積りでご確認ください。

自動車部品のプレス加工は頼めますか?

お受けしていません。ISO 9001は取得していますが、IATF 16949は取得していないためです。電子機器・産業機器向けの部品が専門です。

関連ページ

精密プレス

順送金型によるプレス加工

コイル材から1型で完成品をつくる、小型量産部品向けの工法。

精密プレス

シールドケース・シールドフレームの特注製作

洋白・鋼板の基板用シールドケース。一体型・2ピース型に対応。

精密プレス

プレス端子・電気接点の特注製作

銅合金の端子・圧着端子・接点。バラ・連鎖どちらでも納品。

精密プレス

板ばね・ばね接点のプレス加工

板ばね、アース用フィンガー、電池接点。コイルばねと同時手配も可能。

精密プレス

プレスブラケットの特注製作

基板用・コネクタ用・取付用のブラケット。鋼板・ステンレス・アルミのコイル材から順送金型で。

精密プレス

深絞り加工:カップ・ケース・シェル・小型ハウジング

継ぎ目のないカップ、ケース、シェル、小型ハウジングを深絞りで。

技術資料

プレス金型費と最小ロットの考え方

プレス加工とレーザー切断、どちらが安いかは年間数量で決まります。金型費を1個あたりに割り戻す計算式と例、正確なお見積りに必要な情報をまとめました。

対応業界

電子機器向け金属部品:シールドケース・端子・ばね接点

シールドケース、端子、接点、ブラケット、ばねをまとめて手配。

品質管理

品質管理と検査体制

中国の工場で、図面どおりかをどう確かめるか。初品の全寸法測定、全ロットのAQL抜取検査、重要部位のAOI全数検査。寸法成績書とミルシートを出荷ごとに添付できます。

図面をお送りください。1 営業日以内にお見積りします。

年間数量と、図面でいちばん厳しい公差を添えてください。金型費と単価を一度でご案内できます。