精密プレス

プレスブラケットの特注製作

プレスブラケットを、SPCC・SGCC・SUS304・A5052の板厚0.15〜1.2 mmのコイル材から順送金型で製作します。基板・コネクタ用ブラケット、取付プレート、L字・U字ブラケットなどに対応。プレス機は60〜250 T、重要な穴位置は±0.02 mmで管理し、1,000個からお見積りします。

Sierxiがプレス加工した鋼製取付ブラケット

加工能力

部品の種類基板・コネクタ・ドライブ用ブラケット、取付プレート、L字/U字/Z字ブラケット、小型シャーシ部品
材質SPCC、SGCC、SUS304、A5052
板厚0.15–1.2 mm
プレス機13台、60–250 T、ボルスタ最大 2800 × 920 mm
公差重要部位 ±0.02 mm
最小ロット1,000個
表面処理めっき、粉体塗装、不動態化処理(認定済みの協力会社にて)

対応しているブラケット

穴位置と平面度が効いてくる小型〜中型のブラケットが中心です。筐体の中で基板、コネクタ、ファン、ドライブを支えるブラケット、タップ穴やバーリング付きの取付プレート、サブアセンブリ同士をつなぐL字・U字・Z字ブラケットなどです。

多くは順送金型で、抜き・穴あけ・曲げ・切り離しまでを1型で行います。1ストロークごとに完成品が出るので、量産では単価を抑えられます。大きいブラケットや数量が少ないものは、単発型か、金型なしのレーザー切断と曲げで製作します。

プレスと板金(レーザー切断+曲げ)、どちらが安いか

決め手は初回の発注数ではなく、年間数量と板厚です。プレスは金型費が最初に一度かかりますが、単価は下がります。レーザー切断と曲げは金型が要らない代わりに、1個あたりの単価は高めです。

部品の生涯コストが安くなる工法でお見積りします。計算方法は「金型費と最小ロットの考え方」をご覧ください。
プレス加工(順送金型)レーザー切断+NC曲げ
金型必要。協力金型メーカーが製作し、お支払い後はお客様の所有不要
単価量産時に最も安い1個あたりは高め
対応板厚コイル材 0.15–1.2 mm板材 最大20 mm
一般的な数量年間数千~数十万個試作~年間数千個
設計変更金型の修正が必要プログラムの変更のみ
最小ロット1,000個試作数量から

金型費を抑えるブラケットの設計ポイント

プレスブラケットの一般的な目安です(tは板厚)。最終的には図面が優先です。目安から外れる箇所は、お見積り時の図面確認でお伝えします。

  • 穴径は鋼板・アルミで1 × t以上、ステンレスは約1.5 × t以上に。パンチの折損を防げます。
  • 穴は曲げ線から「2 × t+曲げ半径」以上離します。近いとフランジ成形で穴が変形します。
  • 内側曲げ半径は1 × t以上に。角が鋭いと割れやすく、特にSUS304やA5052-H34を圧延方向と平行な曲げ線で曲げる場合は注意が必要です。
  • フランジが曲げのない縁にぶつかる箇所には、幅t以上の曲げ逃げを設けます。
  • フランジ長さは3 × t以上に。金型で安定して押さえ、成形できます。
  • 組立や安全上バリ方向が問題になる場合は、図面に明記してください。金型側で向きを合わせます。
  • 厳しい公差は位置決めに効く部位だけに。全寸法を±0.02 mmにしても品質は上がらず、金型費が上がるだけです。

ブラケットの材質の選び方

プレスラインで量産実績のある材質です。その他の材質は案件ごとに確認します。
材質主なブラケット用途一般的な表面処理
SPCC 冷間圧延鋼板電子機器・装置内部のブラケット亜鉛めっき・ニッケルめっき、粉体塗装(協力会社)
SGCC 溶融亜鉛めっき鋼板キャビネットや筐体内部のブラケット。追加の表面処理は不要素材のまま。切断端面はめっきなし
SUS304 ステンレス鋼露出部や高湿度の場所、食品・ラボ機器素地、不動態化処理またはヘアライン(協力会社)
A5052 アルミニウム軽量ブラケット、放熱プレート素地またはアルマイト(協力会社)

ねじ穴・締結部品の扱い

薄板にそのままタップを立てると、ねじ山が少なく保持力が足りません。金型内でバーリングしてからタップを立てる方法をおすすめしています。ナットを追加せずに、ねじ長さを確保できます。ねじはJIS 6Hのねじゲージで検査します。

セルフクリンチングナット、スタッド、スペーサーが必要な場合は図面にご記載ください。取付方法はお見積り時に確認します。

検査と添付書類

初品は画像測定機(ストローク 400 × 300 × 250 mm)で全寸法を測ります。量産はロットごとにAQL抜取検査を行い、穴位置など重要部位は自動外観検査で確認します。寸法成績書と材料証明書(ミルシート)は、ご要望に応じて毎回の納品に添付します。

プレスブラケットの穴位置を測定する画像測定機

お見積りに必要な情報

  • 図面(PDF)とSTEPまたはDXFデータ
  • 材質・板厚・質別(または必要な特性)
  • 年間数量と1回あたりの発注数量
  • 重要寸法と普通公差の等級(例:JIS B 0408 B級)
  • 表面処理と、RoHS/REACH関連書類の要否
  • 既存金型の有無と所有者

よくある質問

プレスブラケットは何個から発注できますか?

1,000個からです。それより少ない場合は、金型費のかからないレーザー切断と曲げで製作できます。両方の工法でお見積りできます。

プレスブラケットの板厚は何mmまで対応できますか?

プレスはコイル材で0.15~1.2 mmです。これより厚いブラケットは、板厚20 mmまでの板金加工(レーザー切断+NC曲げ)で製作します。

ブラケットの金型は誰の所有になりますか?

金型費のお支払い後はお客様の所有です。設計審査は当社が行い、製作は協力金型メーカーです。リピート注文に備えて当社工場で保管します。

めっきや粉体塗装まで一括で頼めますか?

はい。認定済みの表面処理協力会社で対応します。図面に表面処理と膜厚をご指示いただければ、お見積りに含めます。

サンプル費用と納期はどのくらいですか?

サンプル費用、金型の製作期間、支払条件は部品によって変わるため、案件ごとにお見積りでご確認ください。

図面をお送りください。1 営業日以内にお見積りします。

年間数量と、図面でいちばん厳しい公差を添えてください。金型費と単価を一度でご案内できます。