技術資料

プレス金型費と最小ロットの考え方

プレス金型費は、金型寿命までの総生産数で割って1個あたりに換算します。部品単価にこの金額を足したものが実質コストです。プレス加工がレーザー切断より安くなるかは、初回の発注数ではなく年間数量で決まります。下の例では金型費US$ 5,000の場合、5,000個なら1個US$ 1.08、50万個ならUS$ 0.09です。

順送金型を搭載したプレス機

計算式と試算例

1個あたりの実質コスト = 部品単価 +(金型費 ÷ 金型寿命までの総生産数)

下の表は数量の影響を示す例です。お見積り金額ではありません。実際の金型費は、部品サイズ、工程数、材質で変わります。

数値は説明のための例です。
金型寿命までの総数金型費(例)1個あたり金型費部品単価(例)実質コスト
5,000US$ 5,000US$ 1.00US$ 0.08US$ 1.08
50,000US$ 5,000US$ 0.10US$ 0.08US$ 0.18
500,000US$ 5,000US$ 0.01US$ 0.08US$ 0.09

レーザー切断のほうが安いケース

レーザー切断と曲げ加工は金型が要りません。その代わり、1個あたりの加工費は高くなります。

年間数百個なら、ほぼ確実にレーザー切断が有利です。年間数万個になると金型費を回収でき、プレス加工が安くなります。お見積りの際は年間数量をうかがい、安くなるほうの工法でご提案します。

お見積りの精度を上げるために必要な情報

  • 図面(PDFに加え、DWG/DXFまたはSTEP)
  • 年間数量(EAU)と1回あたりの発注数量
  • 材質、板厚、質別
  • 最も厳しい公差と、その箇所
  • 既存金型の有無と所有者
  • 目標単価(あれば)

よくある質問

プレス金型の見積りに、なぜ年間数量が必要なのですか?

年間数量で金型の構造が変わるためです。年間1万個用と100万個用では金型の作りが異なり、どれが最も安くなるかも数量しだいです。

図面をお送りください。1 営業日以内にお見積りします。

年間数量と、図面でいちばん厳しい公差を添えてください。金型費と単価を一度でご案内できます。