板金加工

制御盤・筐体の板金製作

制御盤・筐体、制御ボックス、自動化設備のカバーを、図面どおりに板金で製作します。レーザー切断・NC曲げ・溶接・金具取付は社内、粉体塗装は協力会社です。塗装品は戻り時に膜厚と密着性を検査します。試作1台から量産まで、高さ3000 mm・幅1500 mmまで対応します。

粉体塗装した板金製の制御盤・筐体

加工能力

製品制御ボックス、電気キャビネット、装置カバー
材質冷間圧延鋼板、亜鉛めっき鋼板、ステンレス、アルミニウム
サイズ最大3000 × 1500 mm
仕上げ粉体塗装または塗装(協力会社)、ステンレスのヘアライン
数量試作から量産まで

製作できる筐体

  • ケーブルグランド、表示灯、スイッチ用の穴加工をした制御ボックス・中継ボックス
  • 扉、取付板、ケーブル引込口付きの自立型電気キャビネット
  • 自動化設備・検査装置のカバー
  • 溶接フレームにパネルをボルト固定する構造
自動化設備用の板金カバー

検査項目と添付書類

ISO 9001:2015の品質マネジメントシステムで管理しています。初品は外形寸法、穴加工位置、扉の建付け、金具を図面と照合します。ナットとスタッドのねじはJIS 6Hねじゲージで確認し、量産ロットはAQL抜取検査を行います。

塗装品は、協力会社から戻った時点で全数を受け入れ検査します。確認するのは、取り決めた基準に対する塗装範囲と仕上がり、膜厚、クロスカット(碁盤目)試験による密着性です。寸法成績書は各ロットに添付できます。

使用環境に合わせた材質選び

一般的な選定例です。最終的な材質は使用環境とお客様の仕様で決まります。
材質主な使用環境仕上げ
SPCC 冷間圧延鋼板屋内の制御室、機械粉体塗装または塗装(協力会社)
SGCC 溶融亜鉛めっき鋼板内部の取付板、フレーム無処理または塗装
SUS304 ステンレス鋼屋外、食品・洗浄エリアヘアラインまたは無処理
A5052 アルミニウム軽量化が必要なハウジング塗装またはアルマイト(協力会社)

IP等級(防塵・防水)は設計で決まります

筐体のIP等級は、継ぎ目、扉の折り返し、パッキンのつぶし代、ケーブル引込口の設計で決まり、完成品の試験で確認するものです。製作は図面の密閉設計どおりに行います。完成筐体のIP試験は、お客様または試験機関で実施してください。

  • コーナー:連続溶接して研磨したコーナーは、重ね合わせやボルト締めより密閉性が高くなります
  • 扉の折り返し:二重に折り返すと、パッキンの当たり面が平らで丈夫になります
  • パッキン:種類、断面、つぶし代を指定してください。発泡成形タイプや粘着付きタイプが一般的です
  • ケーブル引込口:グランドプレートやノックアウトを底面に置くと、水が入りにくくなります
  • 大きな平面パネル:補強リブや補強材を入れ、扉や天板のペコつきを防いでください

溶接構造か、ボルト組立構造か

外観に出る溶接部や薄板パネルには、レーザー溶接を使います。一般溶接よりひずみが少なく、塗装前の研磨も減らせます。

溶接構造ボルト組立(フレーム+パネル)
密閉性容易(連続した継ぎ目)すべての継手でパッキンに依存
剛性高いフレーム設計による
輸送完成形のまま輸送フラットパックで輸送し現地組立が可能
設計変更溶接後の変更が難しいパネル単位で交換可能
主な用途壁掛けボックス、小型キャビネット大型キャビネット、装置カバー

アース箇所と塗装マスキング

粉体塗装は電気を通しません。アーススタッド、ボンディング箇所、扉と本体のアース接続部は、塗装前にマスキングするか、歯付き座金を使う必要があります。マスキング範囲は図面にご記入ください。スタッドとセルフクリンチングナットは、塗装に出す前に社内で取り付けます。

粉体塗装の膜厚は一般に60〜120 µm程度です。要求膜厚、色、肌を図面にご記入いただければ、そのまま協力会社に指示します。

取付板、扉、金具

取付板は、部品を直接アースできるよう通常は亜鉛めっき鋼板にします。ヒンジと錠はご指定品、またはご承認いただいた同等品を取り付けます。金具リストをお見積り時にいただければ、出荷前に取付と確認まで行います。

筐体パネルを曲げるNCプレスブレーキ

輸入時のHS分類

筐体の分類(例:HS 7326「鉄鋼のその他の製品」、8538「配電盤・制御盤等の部分品」)によって関税が変わり、EUではCBAM報告の対象かどうかも変わります。分類は輸入者が判断します。判断に必要な図面と材質データはこちらで用意します。詳しくは「筐体のHSコード」ガイドをご覧ください。

お見積りに必要な資料

  • 筐体と構成部品の3Dモデルと2D図面
  • 本体、扉、取付板の材質と板厚
  • 塗装の種類、色、肌、マスキング範囲
  • 金具:ヒンジ、錠、パッキン、アーススタッド、ケーブルグランド
  • 密閉性の要求と、設計上の目標IP等級
  • 数量と仕向国(梱包・輸送の検討に使います)

よくある質問

IP65の制御盤筐体を製作できますか?

図面の密閉設計(溶接コーナー、扉の折り返し、パッキン、ケーブル引込口)どおりに製作します。完成品のIP等級は、お客様または試験機関での試験で確認してください。

粉体塗装は社内ですか?

いいえ。粉体塗装と塗装は認定済みの協力会社で行います。戻った塗装品は社内で塗装範囲・膜厚・密着性を検査します。切断、曲げ、溶接、金具取付、組立は社内です。

筐体の試作は1台から頼めますか?

はい。専用金型が不要なため、1台からお見積りします。サンプル費と納期は案件ごとにお見積りで確認します。

製作できる最大サイズは?

高さ3000 mm・幅1500 mmまでです。

配線や電気部品の組込みまで頼めますか?

いいえ。供給範囲は板金筐体とご指定の機械金具までです。配線と電気部品はお客様側でお願いします。

輸出時の梱包で塗装面に傷がつきませんか?

塗装面を保護できる梱包方法を部品ごとに選び、運賃とあわせて仕向地ごとにお見積りします。

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