精密プレス

プレス端子・電気接点の特注製作

プレス端子、コネクタ接点、圧着端子、ブスバー部品を、銅合金や鋼の条材から順送金型で特注製作します。納品はバラでも連鎖(キャリア付き)でも可能です。180 T射出成形機による樹脂ハウジングへのインサート成形まで社内で行います。公差は±0.02 mm、1,000個からお受けします。

銅・黄銅のプレス端子と接点

加工能力

形状端子、接点、圧着端子、ブスバー、はんだタブ
材質C7701(洋白)を含む銅合金、鋼、ステンレス
供給形態バラまたはキャリア付き(連鎖)
二次加工インサート成形(180 T)、めっき(協力会社)
公差±0.02 mm
最小ロット1,000個

端子の材質はどう選ぶか

端子材は、導電率、ばね性、成形性、コストのバランスで選びます。下表は焼なまし材または一般的な質別の公表値の目安で、質別によって変わります。実際の値はミルシートでご確認ください。C7701(洋白)は量産実績があり、その他の合金もお見積りします。

比較のための目安値です。
合金(JIS / UNS)導電率(目安)ばね特性主な用途
C1100 タフピッチ銅約100% IACS低いブスバー、大電流用圧着端子
C2680 黄銅約25~28% IACS中程度低コスト端子、はんだタブ
C5191 りん青銅約13~15% IACS良好挿抜を繰り返すコネクタ接点
C7701 洋白低い(1桁%台 IACS)良好、耐食性あり接点、はんだ付けシールド、クリップ

端子図面で押さえておきたいポイント

  • 接触面はせん断面ではなく圧延面に設けてください。せん断面は一部が破断面で、表面が粗くなります
  • バリ方向を指示し、相手側の接点や電線の被覆にバリが向かないようにしてください
  • できるだけ圧延方向と直交する向きに曲げてください。硬質材で曲げ半径が小さい場合は特に重要です
  • 1/2H程度の銅合金では、内側曲げ半径を板厚以上にしてください。より硬い質別ではさらに大きくします
  • 連鎖品は、パイロット穴ピッチ、キャリア幅、切断位置を、お使いの圧着機・挿入機に合わせて取り決めてください
  • 接点高さ、ピン幅、位置度などの重要寸法を明示いただければ、全ロットで測定します

めっき膜厚の目安

すず、ニッケル、銀、金めっきは認定済みのめっき協力会社で行います。必要な膜厚は、挿抜回数、電流、使用環境で決まります。下表は業界で一般的な出発点で、当社の規格値ではありません。必要な値は図面にご記載ください。

一般的な範囲です。部分めっき(接点部のみ)は案件ごとにお見積りします。
めっき一般的な膜厚主な用途
ニッケル下地約1~3 µmすず・金めっきの下地(拡散防止)
光沢・無光沢すず約1~5 µmはんだ付け用、挿抜回数の少ない接点
フラッシュ金約0.05~0.1 µm防食、挿抜回数の少ない用途
硬質金約0.4~1.3 µm挿抜回数の多い接点
銀約2~5 µm電力接点、大電流用途

インサート成形まで1社で

端子に樹脂ボディが必要な場合は、プレスから成形まで社内の180 T射出成形機(住友、Tongyang)で行います。金属と樹脂の公差を1社で管理できるため、責任の所在が分かれません。成形金型は協力金型メーカーが製作します。

設計では、端子をできるだけキャリアにつないだまま金型に入れること、樹脂内部に抜け止め(穴や切欠き)を設けること、割れ防止のため金属周囲の樹脂肉厚を十分にとることがポイントです。

端子のインサート成形に使用する射出成形機

バラ納品か、連鎖(リール巻き)か

バラ端子は手組みや少量生産向けです。リール巻きの連鎖品は、自動圧着、自動挿入、インサート成形に向き、輸送中の絡みからも接点を守れます。リールサイズ、合紙、つなぎのルールは案件ごとに確認します。

圧着・はんだ付け・プレスフィット・ねじ止め端子

いずれも順送金型でプレス加工できます。プレスフィット部は精密な金型管理と、お客様の基板でのサンプル検証が必要です。
端子の種類接続方法図面で重要な点
圧着端子ワイヤバレルとインシュレーションバレルを電線にかしめるバレル幅、肉厚、セレーション。圧着高さはお客様のアプリケーターで決まります
はんだ付け端子・タブPCBまたは電線にはんだ付けはんだ付け可能なめっき、ピン幅、位置度
プレスフィットピンめっきされたPCBのスルーホールに圧入コンプライアント部の形状と穴径範囲
丸形・先開形端子ねじまたはスタッドで締め付け穴径、接触面積、定格電流

検査と提出書類(寸法成績書・ミルシート・RoHS)

ISO 9001:2015の品質マネジメントシステムで管理しています。新規金型の初品は画像測定機で全寸法を測定。量産ロットはAQL抜取検査で確認し、ご指定の接点高さ、ピン幅、位置などは自動外観検査(AOI)で全数検査します。ご要望に応じて、寸法成績書と材料証明書(ミルシート)を各ロットに添付します。

めっき仕様と膜厚は図面にご指示ください。RoHSやREACHの宣言書が必要な場合は、お見積り依頼時にお知らせください。該当する材質・めっきについて、提出できる書類を確認してご回答します。

よくある質問

端子をリール巻き(連鎖)で納品できますか?

はい、できます。リールサイズと梱包の詳細は案件ごとに確認します。

端子のめっきは社内ですか?

いいえ、認定済みのめっき協力会社で行います。仕様の指示、受入、検査は当社が責任をもって行います。

大電流用の圧着端子に向く材質は?

C1100などの純銅が最も導電率が高い材質です。黄銅や洋白は導電率が下がる代わりに、強度や耐食性が得られます。

端子と樹脂ハウジングの一体成形(インサート成形)はできますか?

はい。180 Tの射出成形機で社内成形します。成形金型は協力金型メーカーが製作します。

端子の寸法はどう保証しますか?

初品は画像測定機、量産ロットはAQL抜取検査で確認し、重要部位は自動外観検査(AOI)で検査します。

端子は何個から注文できますか?

1,000個からです。サンプルの費用と納期は案件ごとにお見積りで確認します。

図面をお送りください。1 営業日以内にお見積りします。

年間数量と、図面でいちばん厳しい公差を添えてください。金型費と単価を一度でご案内できます。