板金加工

板金の試作・小ロット生産

板金の試作・小ロットを、金型を使わずに製作します。最大1500 × 3000 mm・板厚20 mmまでの板材をファイバーレーザーで切断し、最大3 mのNC曲げ、レーザー溶接まで社内で対応。数量がプレス向きになった段階で順送金型へ移行でき、その損益分岐点もお見積りでお示しします。

試作パネルを製作する板金工場

加工能力

工程ファイバーレーザー切断、NC曲げ、レーザー溶接
金型レーザー切断・曲げ部品は不要
最大板材1500 × 3000 mm、板厚最大20 mm
曲げ長さ最大3 m
数量試作および小ロット
表面処理粉体塗装、塗装、めっき、ヘアライン(協力会社にて)
サンプル費用と納期案件ごとにお見積りで確認

金型を作る前に、板金で試作する理由

順送金型は量産で最も安く作れる方法ですが、形状が固定されます。レーザー切断と曲げならNCプログラムを変えるだけなので、はめ合いや組立、機能を確かめて設計を直し、作り直しても金型修正費はかかりません。

筐体、キャビネット、ブラケットの多くは、レーザー切断と曲げのまま量産できます。年間数百〜数千個なら、金型を作る必要はありません。

試作・つなぎ生産・量産の違い

段階目的工程検査
試作はめ合い、形状、機能の確認レーザー切断、NC曲げ、レーザー溶接主要寸法を図面と照合
つなぎ生産/先行量産設計が固まるまでの初期生産に供給同上。必要に応じて治具を使用初品検査報告書、その後AQL抜取検査
量産設計と数量が安定板金加工、または数量に見合えばプレス加工初品検査、AQL抜取検査、重要部位の全数検査

プレス加工に切り替えるタイミング

目安は「金型費 ÷ 購入予定数量」が、1個あたりの削減額を下回ったときです。分岐点は部品サイズ、板厚、年間数量で変わります。プレスの対応範囲は板厚0.15〜1.2 mmのコイル材、最小ロット1,000個です。これより厚い部品や大きい部品は、通常は板金加工のままが有利です。

将来プレスに移す予定があれば、試作の段階でお知らせください。曲げ半径をそろえる、曲げ部の近くに穴を置かない、レーザーでしか作れない形状を避けるなど、金型で作れる形状を保っておけば、移行時に設計をやり直さずに済みます。

試作を早く仕上げる設計ポイント

試作部品を早く作るための目安です(tは板厚)。

  • 内側曲げ半径は部品全体で1種類にそろえ、できれば板厚に近い値に。1組の工具ですべて曲げられます。
  • 穴や長穴は曲げ線から「2 × t+曲げ半径」以上離します。
  • フランジは曲げ型に載る長さを確保します。約3 × t以上、厚板はそれ以上が目安です。
  • 曲げが縁で終わる箇所には曲げ逃げを設けます。
  • 材質ごとの標準板厚を使います。特殊な板厚は材料の手配に時間がかかることがあります。
  • 普通公差(JIS B 0408またはISO 2768)を基本にし、厳しい公差ははめ合い部位だけに指示します。
試作板金部品をファイバーレーザーで切断

試作品の検査

図面で重要と指示された寸法を、小物は画像測定機、大物はハイトゲージと治具で測定します。ご要望に応じて初品検査報告書を提出しますので、試作品をそのまま量産の基準にできます。

お見積りに必要な情報

  • STEPデータ(推奨)、またはDXF展開図とPDF図面
  • 材質、板厚、表面処理
  • 試作数量と、想定している量産数量
  • はめ合い上重要な寸法
  • 将来プレス加工に移行する予定の有無

よくある質問

板金の試作は何個から頼めますか?

レーザー切断・曲げ部品は金型が要らないので、試作数量でお見積りします。1,000個の最小ロットはプレス部品のみの条件です。

板金試作の納期はどのくらいですか?

形状の複雑さ、表面処理、材料の手配状況で変わります。納期とサンプル費用は案件ごとにお見積りでご確認ください。

試作品も粉体塗装できますか?

はい。表面処理協力会社で、少量の試作品にも対応します。色、テクスチャー、日程はお見積りで確認します。

試作品と量産品は同じものになりますか?

量産も板金加工なら同じです。同じプログラム・工程で作ります。プレスに移す場合は角の半径など細かな形状が変わることがあり、変わる箇所は金型製作前にお知らせします。

キャビネット全体を1台から試作できますか?

はい。高さ3000 mm・幅1500 mmまでのキャビネットを1台から試作できます。

図面をお送りください。1 営業日以内にお見積りします。

年間数量と、図面でいちばん厳しい公差を添えてください。金型費と単価を一度でご案内できます。